2024年度のVCTにおける最初の国際大会となったMasters Madrid。キックオフトーナメントを勝ち上がった各リージョンの8チームが対決し、2024年最初の国際大会の王者が決まりました。
優勝したのはアメリカリーグを1位で勝ち上がった「Sentinels」。決勝では一度敗れた相手である韓国の「Gen.G」と対戦し、3-2で勝利しました。
これにより、Sentinelsは3年前に開催されたVALORANTにおける初の国際大会である”マスターズレイキャビク大会”以来の優勝となりました。
当時からチームに残り続けていた「TenZ」は、これで2回目の国際大会優勝の称号を得ることができました。VALORANT Champions 2022年大会で優勝したLOUDの当時のメンバーである「Sacy」も、これで2回目の国際大会優勝となりました。また、チームでIGLを務める「johnqt」はアフリカのモロッコ出身の選手であり、アフリカ出身プレイヤー初の国際大会優勝を飾りました。
VCT Masters Madrid 順位結果
優勝:Sentinels(アメリカ)
2位:Gen.G(韓国)
3位:Paper Rex(シンガポール)
4位:LOUD(ブラジル)
5位タイ:EDward Gaming(中国)/ Karmine Corp(フランス)
7位タイ:FunPlus Phoenix(中国)/ Team Hereticd(スペイン)
Fnatic・NAVIのそれぞれに勝利し、Madridの出場を決めたKCとTH。世界の競技シーンのファンから期待が寄せられていたEMEAの2チームですが、両チームともにPRXに敗れてしまうという結果でした。この2チームはセオリーに合わせたセットプレイが非常に綺麗な印象を受ける戦い方でしたが、撃ち合いなどのフィジカルの強さで場面を有利に持っていくPRXの戦い方に対策が間に合わず、敗れてしまう形となっていた印象でした。
また、今大会で初の国際大会出場を果たしたGen.Gは、勢いをそのままに無敗のまま決勝戦へ進む快進撃を見せました。優勝したSentinelsにもアッパーファイナルの段階ではかなりいい内容で勝利をしており、パシフィックチーム初の優勝チームになることが期待されました。今回は惜しくもあと少しのところで優勝を逃してしまいましたが、今後の活躍にも期待できそうです。
今大会には日本チームは参戦できませんでしたが、再びパシフィックリージョンのリーグ戦が始まります。パシフィックリーグに参戦している「ZETA」と「DFM」は国際大会で2位・3位という好戦績を収めたGen.GとPRXにどれほど通用するのか、次に開催される上海大会に出場できるのか、活躍に期待がかかります。